「家で働けるなんて快適そう!」とワクワクしながら始めた在宅ワーク。でも実際は、「腰が痛い」「集中できない」「家族の生活音が気になる」など、環境面の悩みにぶつかる人も少なくありません。
私自身も、最初はダイニングテーブルで仕事をしていて、肩こりとストレスがひどくて…。でも、少しずつ環境を整えていく中で「家なのに、まるで自分だけのオフィス」ができあがってきたんです。
この記事では、そんな私の経験をもとに、「まず整えるべき3つのポイント」を厳選してご紹介します。在宅ワークをもっと快適にする第一歩として、ぜひ参考にしてみてくださいね。
快適な在宅ワーク環境の基本は「イス・音・目線」
在宅ワークで最初に整えるべきなのは、オシャレなインテリアでも最新のガジェットでもありません。
真っ先に注目してほしいのは「イス・音・目線」。この3つが整っていないと、どんなにやる気があっても集中できず、結果的にパフォーマンスも落ちてしまいます。
私自身、最初はダイニングテーブルと折りたたみ椅子で仕事をしていたのですが、数時間で肩と腰が限界…。家族の生活音や子どもの声がBGMのように聞こえてきて、全然集中できない日もありました。
でも逆に言えば、「体・耳・目」の環境が整ってくると、在宅ワークは驚くほど快適になります。
ここからは、この3つのポイントを順に詳しく見ていきましょう。
1. 体を守る|椅子と机の高さを見直そう
在宅ワークの「不調あるある」といえば、肩こり・腰痛・目の疲れ。これ、ほとんどが椅子と机の高さが合っていないことが原因なんです。
特に、ダイニングテーブルでの作業は要注意。食事用に作られたテーブルは、仕事用の姿勢には合っていないことが多く、長時間の作業には不向きです。
- 理想のデスク高さ:身長(cm) × 0.25が目安
- イスの高さ:足裏がしっかり床につき、膝が90度になること
また、チェアは「長時間座れること」が絶対条件。できればワークチェア(エルゴノミクスチェア)を選びたいところですが、予算が厳しい場合は座面クッションや背当てクッションで工夫するだけでもだいぶ違います。
私は最初、座面が固い椅子で2時間座るのが限界でしたが、クッションとフットレストを使うようになってから、体への負担が激減しました。
2. 耳を守る|生活音・騒音対策で集中力アップ
在宅ワークは「静かで快適そう」と思われがちですが、実際は家族の話し声、生活音、近所の工事音…と、意外と騒がしい環境が多いもの。
特に、オンライン会議がある人にとっては「聞こえにくい」「話しにくい」といったストレスにも直結します。
おすすめの対策は以下の3つ:
- ノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホンを使う
- ホワイトノイズや環境音を流す(雨音、焚き火音など)
- 家族と「静かな時間帯」をすり合わせておく
私は、工事の音が気になる時は「カフェの環境音」を流しています。逆に静かすぎて集中できないときにも効果的で、まるで自分の集中スイッチを押すような感覚。
また、家族と「この時間だけは静かにしてほしい」と事前に伝えておくことも、在宅ワークではとても大事な環境整備のひとつです。
3. 目を守る|ディスプレイと照明の工夫
ノートパソコンを長時間使っていて「目が疲れる」「肩が凝る」と感じたこと、ありませんか?
その原因、実は“目線の高さ”にあるかもしれません。
ノートパソコンはどうしても画面が低く、顔を下に向けた姿勢になりやすいため、首や肩に負担がかかります。
私は、ノートPCを「PCスタンド」で少し高くし、Bluetoothキーボード+マウスで操作することで、かなり楽になりました。
画面が目線の高さにくるだけで、肩こりと目の疲れが本当に違います。
また、照明の位置や明るさも意外と大事。
自然光が入る場所で作業できればベストですが、難しい場合は「昼白色」のLEDライトを使うと◎。
画面の明るさと室内の明るさに差があると、目が疲れやすくなるので、照明も“仕事モード”に合わせて調整しておきましょう。
快適な環境づくりのコツ
理想の在宅ワーク環境を思い描くと、つい「全部そろえなきゃ」と気負ってしまいがち。でも、あれもこれもと一気に変えようとすると、コストもストレスも大きくなってしまいます。
ここでは、無理なく在宅環境を改善していくための“現実的な進め方”をご紹介します。
1. 一気に揃えようとしない
SNSやYouTubeで紹介されている在宅デスクツアーは、どれもオシャレで機能的。でも、いきなり全部真似しようとすると、数万円〜数十万円の出費になってしまうことも…。
大切なのは「今、自分にとって何が一番ストレスなのか?」を見極めて、1つずつ改善していくことです。
例えば、私が最初に買い替えたのは「イス」でした。肩こりがひどく、そこが限界だったからです。次にディスプレイ、その次に照明…と、少しずつ整えていくことで、負担も少なく、失敗も防げました。
2. 小さな不便を「放置しない」
「ちょっとだけ不便だけど我慢できるから…」と、放置していること、ありませんか?
例えば、「コンセントが遠くてケーブルが引っ張られる」「イスがちょっときしむ」「ディスプレイの角度が合わない」など、小さなストレスでも、毎日の積み重ねで大きな疲れになります。
些細に思えることでも、改善することで驚くほど快適になります。私は延長コードを変えただけで、足元がすっきりしてストレスが半減しました。
「ストレスを放置しない」=「自分を大事にする」という感覚で、少しずつ改善していきましょう。
3. 家族と「ルール」を決める
環境整備というと「物理的な道具や配置」の話になりがちですが、実は家族とのコミュニケーションも超重要です。
私自身、小さな子どもがいる時期は「集中したいのに何度も話しかけられる」ことがよくありました。そこで導入したのが「イヤホンをしている時は話しかけないでね」というルール。
最初は徹底できなくても、少しずつ定着していきます。
- 「集中タイム」の時間帯を決める
- 仕事部屋やコーナーには入らないルールを作る
- 逆に「話せる時間」も設けておく
在宅ワークは「家族に迷惑をかけない努力」も大事ですが、家族からの理解を得る工夫も必要です。
「在宅だからいつでも話せる」ではなく、オンとオフを意識した環境づくりが、仕事と家庭を両立させるカギになります。
まとめ:快適さは生産性と心の余裕につながる
在宅ワークは自由で柔軟な働き方ができる反面、環境が整っていないと「集中できない」「なんとなく疲れる」といった不調を抱えがちです。
この記事で紹介した「イス・音・目線」の3つを見直すだけでも、驚くほど仕事の質と心の余裕が変わってきます。
また、完璧を目指すのではなく、今の自分にとって必要なことから一歩ずつ整えていくことが大切。
私自身も、少しずつ環境を整えてきたからこそ、在宅ワークを7年続けてこれたと実感しています。
快適な環境は、単に「作業しやすい場所」を作るだけではなく、自分の時間や心の状態を整えることにもつながります。
ぜひ、今日からできる小さな改善から始めて、自分だけの「働きやすい居場所」を作っていきましょう。